55プロジェクト

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現役で仕事をしている人たちの中で、
普段地域と関わる機会の少ない方々に向けて、
定年までの間に地域活動への参加を呼びかけ、
地域参加のソフトランディング(ならし)を促進するプロジェクトです。

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◆事業を計画した意図・取り組む課題

現在、埼玉県南西部地域は、ベッドタウン的な傾向が強く、なかでも和光市・朝霞市・新座市は都内への通勤・通学者の割合が高く県内上位3位を占める。

特に都市近郊にある南西部地域は、比較的新しい住民が多いため、地域住民同士の関わり「絆」が希薄になりやすく、地域活動をするという意識が弱い傾向がある。

定年を迎えてからでは、マッチングの問題、コミュニケーションの問題、心身の衰えなどもあり、活動は困難。そのため、地域との繋がりをなかなか持てない人が多いのが実情である。

また高齢者の社会的孤立による生きがいの喪失や犯罪被害、孤立死などが危機問題となっている。

そのため、サラリーマンなど普段地域と関わる機会の少ない人たちに、定年までの間に地域活動へのソフトランディングを呼びかけるキャンペーンを展開し、地域活動を促進する。

◆課題を解決するため、取り組む個々の事業

(1)定年前の方を対象に地域活動促進の勉強会を実施
活動主体の直接現場から講師を選び、活動の実態や情報・体験談を話していただく。(ペーパーではなく生の声を聴く)

(2)地域の自然や歴史など、自分の住む町・地域の良さを発見するツアーを実施
ベッドタウンの暮らしの中で、見逃している地域の良さを肌で感じてもらう。仲間と町歩きすることで、ふれあうきっかけとなる。

(3)NPOや活動主体とイベントを協働し実施する(体験・実践教室の場)
プロジェクトに参加しているメンバーを、年一回実施されている埼玉県南西部地域のNPO交流まつりに参加させる。すでに地域活動を実践している担い手集団としての他のNPO法人や任意団体と交流することで、自らのプロジェクトの活動の参考にしたり、連携することでプロジェクトの幅を広げて活動出来たりするといった効果が得られる。

(4)地域GOGOシンポジウム開催
プログラム達成後、協働提携先の企業・大学・市町村を含め、活動の成果及び今後の課題などについて意見交換をする(ワークショップ)。

(5)総括支援
プログラム達成後、参加者同士の絆が生まれ、地域活動の参画に対してのサポートを中間支援という立場で続けていく。

◆地域社会への還元について

(1) 現役時代からの仲間づくりと活動参加することで、地域社会に目を向け、自主的に活動主体の担い手となる方向付けができる。

(2) 高齢者がそれぞれ元気に暮らし、活発に行動することで、地域社会が明るくなり、そこに住む若者や子供たちの手本となる。

(3) 住民同士のつながりができ、防犯や地域安全につながる。

(4) 地域社会に活動主体が増えることで、災害時の助け合いや減災につながり、必然的に支えあいのできる地域となる。

(5) 高齢者が地域社会に生きがいを持つ、持てる仕組みを築けば、子供を持つ若い世代との交流も深まり、まさに地域ぐるみで子育てをするという理想がかなう。つまり地域は親の集合体であるから(祖父母・父母・子・孫の世代が住む)、親から子へ、子から孫へと地域社会を育み、世代を越えて住みよい地域づくりをしていくことができる。

(6)地域に関心を持つことで、地域資源や自然・歴史などの保全にも目を向け、住みやすい環境づくりの整備につながる。

 

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